DPoS(Delegated Proof of Stake)とは?
DPoS(デリゲーテッド・プルーフ・オブ・ステーク)は、PoS(プルーフ・オブ・ステーク)を改良したコンセンサスアルゴリズムの一種で、トークン保有者が代表者(デリゲート)を選出し、ブロックの生成を委任する仕組みです。
投票による民主的な運営と高速な処理能力を両立できるため、EOSやTRON、Liskなどのプロジェクトで採用されています。
主な特徴
トークン保有者は、自らがバリデーターになるのではなく、信頼できるノードを選んで投票します。
上位に選ばれたノード(代表者)が、一定期間ブロックの生成や承認を行い、報酬を得ます。この報酬の一部は、投票したトークン保有者にも分配される場合があります。
PoS・NPoSとの違い
- DPoS:トークン保有者が代表者を選出し、権限を「委任」する
- PoS:資金力に応じて自分でバリデーターとして参加する
- NPoS:信頼性を基に複数のバリデーターをノミネートする
DPoSのメリット
- 取引の承認が高速で、スケーラビリティに優れる
- 投票によるガバナンスで透明性が高い
- コミュニティが悪質なノードを投票で排除できる
DPoSのデメリット
- 選ばれた少数のノードに権限が集中し、中央集権的になりやすい
- 投票率が低いと、ごく一部の影響力ある保有者が支配する恐れもある
DPoSを採用している主なプロジェクト
- EOS:高速で無料トランザクションを実現
- TRON(トロン):エンタメ系DAppsの基盤
- Lisk(リスク):JavaScriptベースのブロックチェーン開発プラットフォーム
関連通貨
関連用語
まとめ
DPoSは、高速処理と民主的な運営を兼ね備えた仕組みとして注目されています。ただし、権限の集中化リスクもあるため、ガバナンスや投票率の維持が重要です。
スケーラビリティを重視するブロックチェーンで、今後も活用が広がる可能性があります。