PoW(Proof of Work)とは?
PoW(Proof of Work)は、「仕事の証明」とも訳され、ブロックチェーンにおける最も初期のコンセンサスアルゴリズムです。特に、ビットコイン(BTC)で採用されていることで広く知られています。
主な特徴
ネットワーク内のノード(マイナー)が、複雑な計算問題(ハッシュ関数)を最も早く解いた者が、新しいブロックを生成する権利を得ます。この過程を「マイニング」と呼び、成功したマイナーには報酬が与えられます。
- 計算力(ハッシュパワー)が必要
- セキュリティが高く、長年の実績がある
- 膨大な電力を消費する(環境負荷が課題)
メリット
- 高いセキュリティ:攻撃者がネットワークを支配するには全体の51%以上の計算力が必要なため、非常に困難
- 検証の信頼性:誰でも参加でき、ブロックが正しく検証される
デメリット
- 電力消費が大きい:環境への影響が懸念されている
- スケーラビリティの課題:取引処理が遅く、手数料が高騰しやすい
PoSなどとの比較
PoWは強固なセキュリティを持ちますが、エネルギー効率の面では劣るため、近年はPoS(Proof of Stake)などエコなコンセンサス方式への移行も進んでいます。例えば、イーサリアムは2022年にPoWからPoSに完全移行しました。
関連通貨
関連用語
まとめ
PoWは、ブロックチェーンの信頼性と安全性を確立した最初の仕組みです。マイニングや電力消費の面で課題はあるものの、ビットコインをはじめとする仮想通貨の基盤技術として、現在も多くの支持を集めています。