XRP(リップル)とは?

リップルとは?

リップル(Ripple)は、国際送金を高速かつ低コストで行うことを目的とした仮想通貨およびそのネットワークの名称です。その中で使われる暗号資産が「XRP」です。リップル社(Ripple Labs Inc.)が開発しており、ビットコインやイーサリアムとは異なり、送金に特化した実用性の高い仮想通貨として注目を集めています。従来の国際送金に比べ、わずか数秒で送金完了することが特徴で、多くの金融機関と提携している点もXRPの大きな強みです。
リップルは、米国に拠点を置くRipple Labs社によって開発・管理されています。他の分散型プロジェクトとは異なり、開発主体が明確なため、金融機関や企業にとって導入しやすいという利点があります。
Ripple Labsは、世界各国の銀行や送金サービス事業者と提携し、実際の国際送金インフラとしての採用が進んでいる点が大きな信頼性につながっています。日本国内でもSBIホールディングスなどが積極的に支援しており、エコシステムの拡大が進んでいます。
一方で、Ripple社がXRPの多くを保有している点については「中央集権的である」との批判もあります。しかし、近年ではXRPの流通を透明化する取り組みや、XRP Ledger上での分散的な利用拡大が進められており、信頼性の向上が図られています。
以下に、リップル(XRP)の基本情報を一覧表でまとめました。
| 名前 | XRP(リップル) |
|---|---|
| 単位 | XRP |
| 最高発行枚数 | 100,000,000,000XRP |
| 使用開始日 | 2012/6/2 |
| 作成者 | Ripple Labs(旧:OpenCoin) |
| コンセンサスアルゴリズム | Ripple Protocol Consensus Algorithm(RPCA) |
| 主な用途 | 高速・低コストな国際送金、金融機関向け決済 |
| スマートコントラクト対応 | 限定的に対応(Hooksやインターフェースによる拡張) |
| チェーンの名称 | XRP Ledger |
| 公式サイト | https://xrpl.org |
リップルの特徴

XRPは、従来のブロックチェーンとは異なり、「XRP Ledger」という独自の台帳技術を使用しています。この台帳は、PoW(Proof of Work)やPoS(Proof of Stake)ではなく、「コンセンサスアルゴリズム」という仕組みでトランザクションを承認します。
このコンセンサス方式では、信頼されたバリデーター(検証者)同士が合意形成を行うことで取引を承認するため、エネルギー消費が少なく、数秒以内での送金処理が可能です。また、あらかじめすべてのXRP(1000億枚)が発行済みで、マイニングの必要がないのも特徴です。
他通貨との比較

この通貨の特徴をより深く理解するために、異なる通貨である リップルXRP)、ステラルーメン(XLM)、ゼム(XEM) と比較してみましょう。それぞれの将来性や価格変動の傾向、初心者への適性を5段階で評価しています。興味のある通貨があれば、各リンクから詳しい辞書ページもあわせてご覧ください。
※この比較表は、2025年時点での情報や市場状況をもとに、初心者の方にもわかりやすく評価したものです。実際の投資判断は、ご自身の目的やリスク許容度に応じて行ってください。
リップルの利用シーン

リップル(XRP)は、特に国際送金における利便性の高さから幅広く活用されています。個人の資産移動から企業の決済システムまで、既存の銀行ネットワークを補完する形で利用シーンが拡大しているのが特徴です。
個人での利用シーン
個人ユーザーにとってXRPは、送金スピードの速さと手数料の安さが魅力で、日常生活の中でも国際的な送金や資産管理の手段として利用されています。
海外送金
従来の銀行送金では数日かかることもある海外送金が、XRPを使えば数秒で完了します。留学費用の送金や家族への仕送りなど、個人間の国際送金に特に役立っています。
投資・資産管理
XRPは多くの取引所で売買できるため、投資対象として保有するユーザーも増えています。特に他の通貨に比べて送金コストが低いため、資産を効率的に移動させたい場合に利用されています。
企業やプロジェクトでの利用シーン
企業にとってXRPは、国際決済の効率化や新しい金融サービスの基盤として利用価値が高まっています。銀行や送金サービス事業者との提携により、すでに実用化が進んでいます。
金融機関での国際送金システム
多くの銀行や送金事業者がRipple社の技術を導入し、従来よりも安価でスピーディーな国際送金を実現しています。特に新興国との送金や、法人間取引の決済で利用されています。
新しい決済サービスの基盤
一部の企業はXRP Ledgerを利用して、決済ソリューションや金融インフラの構築を進めています。ブロックチェーン技術による透明性と効率性を活かし、グローバルに対応できるサービスが展開されています。
リップルの管理方法と対応ウォレット

リップル(XRP)を安全に管理するためには、利用頻度や目的に応じたウォレットを選択することが重要です。XRPは金融機関や個人送金など幅広く使われているため、利便性を重視したモバイルウォレットから高セキュリティのハードウェアウォレットまで、多様な選択肢があります。
XRPに対応した主なウォレット
以下は、XRPに対応している代表的なウォレットと、それぞれの特徴です。
| ウォレット名 | 種類 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| Ledger Nanoシリーズ | ハードウェアウォレット | 秘密鍵をオフラインで保管できるため、最高水準のセキュリティを実現。長期保管や大口資産管理に最適。 |
| Trust Wallet | モバイルアプリ | Binanceが提供する多通貨対応ウォレット。XRPを含む多くの暗号資産を簡単に管理可能で、初心者にも使いやすい。 |
| Xumm Wallet | モバイルアプリ | XRP Ledger専用に開発されたウォレット。XRPの送受信はもちろん、XRP Ledger上のアプリやサービスと直接連携できる。 |
利用目的に応じたウォレットの利点
日常的にXRPを送金・決済に利用する場合は、スマートフォンから簡単に操作できるTrust WalletやXumm Walletが便利です。
一方で、長期保有や大口の資産を安全に管理したい場合には、Ledgerなどのハードウェアウォレットが推奨されます。用途に応じて複数のウォレットを併用することで、利便性とセキュリティを両立できます。
ウォレット利用時の注意点
XRPを安全に管理するには、秘密鍵やリカバリーフレーズを絶対に第三者に共有しないことが基本です。
また、公式サイトや正規のアプリストアからのみウォレットを入手し、フィッシング詐欺や偽アプリに注意する必要があります。さらに、資産を一つのウォレットに集中させず、複数のウォレットで分散管理することがリスク軽減につながります。
リップルのメリット

- 高速な国際送金
- 送金コストの低さ
- スケーラビリティ
- 多くの金融機関との提携
- 環境負荷が少ない
高速な国際送金
リップル(XRP)の最大のメリットのひとつは、高速な国際送金です。従来の国際送金は銀行や中継機関を通すため、数日かかることが一般的ですが、XRPを利用すればわずか数秒〜数分で送金が完了します。これはリップルの独自のコンセンサスアルゴリズムによって、迅速かつ効率的なトランザクション処理が可能なためです。また、24時間365日利用できるため、銀行の営業時間に依存せず、リアルタイム送金が可能になります。こうした特性により、金融機関や送金サービス事業者からの導入も進んでおり、実用性の高い仮想通貨として注目されています。
送金コストの低さ
リップル(XRP)は、送金コストの低さにおいて非常に優れた特徴を持っています。従来の国際送金では、仲介銀行や為替手数料により数千円単位のコストがかかることもありますが、XRPを使えば1円未満の超低コストで送金が可能です。これは、リップルのネットワークが中継機関を必要とせず、直接かつ効率的に資金を移動できる仕組みになっているためです。また、トランザクションの処理速度も速いため、スピードとコストの両立が可能です。
スケーラビリティ
リップル(XRP)は、スケーラビリティ(拡張性)に優れた仮想通貨として知られています。ビットコインやイーサリアムでは、1秒あたりの処理件数(TPS)が限られており、ネットワークの混雑時には送金の遅延や手数料の高騰が起きがちです。一方でリップルは、1秒間に約1,500件以上のトランザクションを処理できる高性能なネットワークを持ち、大量の取引にも対応可能です。
多くの金融機関との提携
リップル(XRP)の大きな強みの一つは、多くの金融機関との提携実績です。リップル社は、世界中の銀行や送金サービス事業者と連携し、既存の国際送金ネットワークの課題を解決するソリューションを提供しています。これにより、XRPの信頼性や実用性が高まり、ブロックチェーン技術の社会実装が加速しています。
環境負荷が少ない
リップル(XRP)は、環境負荷の少なさでも注目されています。ビットコインやイーサリアムのような「プルーフ・オブ・ワーク(PoW)」方式では、大量の電力を消費するマイニングが必要です。一方でリップルは、独自のコンセンサスアルゴリズムを採用しており、マイニングを行わずにトランザクションの承認が可能です。
リップルの注意点・リスク

- 価格のボラティリティ
- リップル社への依存
- SEC(米証券取引委員会)との訴訟問題
- 不正プロジェクトや詐欺
価格のボラティリティ
リップル(XRP)は、実用性の高さが評価されている一方で、価格のボラティリティ(変動の激しさ)がデメリットとされています。仮想通貨市場全体に共通する特徴ですが、XRPも市場のニュースや規制動向、投資家の心理によって短期間で大きく価格が上下することがあります。
リップル社への依存
リップル(XRP)の大きなデメリットの一つは、リップル社への依存度が高い点です。ネットワークの運営や技術の方向性、提携戦略など多くの面で企業の判断が影響を及ぼします。
SEC(米証s券取引委員会)との訴訟問題
リップル(XRP)は、アメリカの証券取引委員会(SEC)との訴訟問題を抱えており、これが大きなリスク要因となっています。SECは2020年、リップル社が未登録証券としてXRPを販売したと主張し提訴しました。
不正プロジェクトや詐欺
リップル(XRP)を取り巻く環境では、不正プロジェクトや詐欺のリスクも存在します。たとえば「XRPのエアドロップを装った詐欺サイト」や、「高配当を謳う投資スキーム」などが代表例です。
現在の状況と今後の展望

2025年現在、リップル社はSECとの訴訟問題を一部解決し、XRPの市場流通にも一定の安定が見られます。また、アジアを中心とした新興国ではリップルネットの導入が進んでおり、実際の送金インフラとしての普及が進行中です。
また、CBDC(中央銀行デジタル通貨)開発において、リップル社の技術が試験的に採用されるなど、今後の金融システムへの関与も期待されています。安定した実需があることから、長期的な信頼性も高まりつつあると言えるでしょう。
購入できる取引所

| サイト名 | 紹介記事 | 取引所 | 販売所 |
|---|---|---|---|
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